皆さんこんにちは!
私の夫はデザイナーなのですが、仕事のことで色について話していると、お互いの色のイメージが噛み合わないことが時々あるんです。
そこで今回は、フランス人が感じる色のイメージについて調べてみましたよ〜^^
On y va!
黄色は嫉妬や浮気の色
私たち日本人にとって、黄色と言ったら
ハッピーでエネルギッシュで春のような穏やかさも感じるポジティブな色というイメージがあるかと思うんですが、フランスではエネルギッシュなイメージのほかに、
「嫉妬」「浮気」というネガティブなイメージもあるんです!
どうして黄色にそんなイメージがついたのかというと、
昔フランスでは裏切り者や犯罪者が住む家のドアを黄色く塗って区別していた歴史があるそうで
そこから「裏切り」→嫉妬や浮気となっていったようです。
実際、恋人に黄色いお花を贈るのはあまり良くないとされているようなので、
皆さんもフランス人にお花を贈る時はお気を付け下さいまし・・・
紫は死を連想させる
紫は日本では妖艶やセクシーさ、もしくは高貴だったり上品なイメージがありますよね。
ちなみに紫に高貴なイメージがあるのは、
聖徳太子が制定した「冠位十二階」(皆さん覚えてますか〜?)の中で
最高位の方が身につけていた色が紫だったんです。
その後、奈良時代、平安時代になると紫というのは天皇などの一部の高貴な人しか身につけることが許されない
「禁色」にもなっています。
ではフランスでは?
紫は「お葬式」や「死」を連想する色です。
なので、あまり縁起のいい色ではないのですね。
おもちゃのデザインをしているんだけど、会社によっては紫を使わないようにと指定されたりすることもあるよ!
ピンク、赤は男の子、青は女の子の色だった
今ではLGBTQsの認知も進んで、
色による性差は少なくなっていますが
例えば赤やピンクは女の子、黒や青は男の子というイメージが大きかったのではないでしょうか?
フランスでは、その昔ピンク、赤は男の色、青は女の色というイメージがあったんです。
なぜ青が女性の色なのかというとかなり昔のこと。
カトリック教会は宗教画をたくさんの画家たちに描かせていました。
その際にラピスラズリという宝石を使った青が一番高価な色だったため、
マリア様の服の色を青で描きなさいと指定していたのが始まり。
そして青が持つイメージの一つ、純潔や純粋さのイメージも結びつき
青は女性の色となったのです。
そして赤・ピンクが男性のイメージとなった始まりは
王様がまだいた時代に遡ります。
この頃カトリック教が盛んだったフランスでは青が王家の色として取り入れられていました。
王家の紋章も青地に金色の王冠です。
それと同時に鮮やかな赤色はとても高級な色であり、ローマカトリック教会では枢機卿や法王が着る最も高貴な服が赤色だったことからフランスでも、赤は権力の象徴の色となりました。
そして王家の人々は肖像画を描かせるときに赤いマントや装飾などを用いて自身の権力や権威を示したのです。
その時に赤に近い色としてピンクもよく使われていました。
その頃は「ピンク色」という言葉はなくて、
赤い肉の色とか呼ばれていたそう!
その影響から赤やピンクは男性の色と認識されていったそう。
ところが、マリーアントワネットの時代に近くなった頃、
絵画に使われていたピンク色を見た貴婦人が、
淡くて素敵な色だとピンク色が気に入りヴェルサイユ宮殿の装飾などに持ち込みました。
そしてピンクが女性の色になっていくという逆転現象が起き
現代に続くピンクは女性の色というイメージに変わっていったのです。
歴史によって色のイメージが変えられてきたって
なんだかすごく興味深い!
私たちの次の時代の色のイメージってどうなっていくんだろうなぁ
その国の色のイメージを知るって大事!
例えば、何も知らずに黄色のお花を好きな人に贈ってしまったり、
紫色のカードを送ってしまったり・・・その国の文化を知らないと
気づかないうちに相手に失礼なことをしてしまうかも!
それがフランスでも日本でも他の国でも、相手の文化を尊重するって
お互いに気持ちよくコミュニケーションを図るのにとっても素敵な思いやりですよね^^
私もまだまだ知らないことばっかりですが、少しずつ暮らしているフランスのことを
知っていこうと思いました♡
(まだまだサバイバルしている感は抜けませんが・・・)