みなさん、こんにちは!
0909KPJスタッフの「ひろ子」です。
私は、チェコに住んで4年目になります。
そろそろクリスマスが近づいて来ましたね!
そこで、今日はチェコのクリスマスをご紹介します♪
チェコって、どこにあるの?
クリスマスのお話をする前に、「チェコ」という国がどこにあるか、ご存知ですか?
正式名称は「チェコ共和国」
日本の約5分の1の大きさの小さな国です。
首都はプラハ✨
プラハは有名なので聞いた事がある方が多いかもしれません!
中世の歴史を感じさせる街並み、美しい古城や教会がいくつもあるおとぎ話の中に出てきそうな
ステキな国なのです。
チェコで有名なものといえばビール!
たくさんの種類のビールがあります。
そして、画家のミュシャや作家のフランツ・カフカの生まれ故郷でもあります。
クリスマス前に現れる天使と悪魔
チェコでは、12月6日に「聖ミクラーシュの日」の伝統行事があります。
前日の12月5日、聖人が天使と悪魔を連れ、子どもたちのもとを訪れます。
「今年一年、いい子にしていましたか?」
聖人が子どもたちに尋ね、
いい子にしていた子には、天使からお菓子が手渡され、
そうでない子には、悪魔からじゃがいもや
炭(最近はあまりないようですが)が渡されます。
この悪魔さん、クスッと笑える悪魔から、
かなり怖い悪魔まで様々です(笑)
そんなお三方には、
子供たちから歌のお礼をするのがお決まり。
学校や幼稚園でも3人組が訪れ、
我が家の次男が通う幼稚園にも来てくれましたよ!
ショッピングモールや街中でも会うことができます。
また、住宅街には、
「お宅に伺いますよ〜」の張り紙がされていて、
お子さんがいる家庭では、ミクラーシュが来てくれるそうです。
このように、ミクラーシュの日は、チェコの人たちにとって大切な日のようです。
サンタクロースが来ない?!
日本では、”クリスマスイブの夜に、サンタクロースがプレゼントを持ってやって来る”というのが、お決まりですよね♪
ところが、チェコではサンタクロースは来ないのです〜。
え?じゃあ、プレゼントはもらえないの?
いいえ、ご安心を♡
チェコでは、イェジーシッェク(Ježíšek)というキリストの幼子が、
クリスマスイブの日になると、
クリスマスツリーの下に
プレゼントを置いていくのです。
チェコ近隣の国でも、サンタクロースは来ないそうですよ。
”サンタクロースがプレゼントを運んでくれるのは、全世界共通!”
と思っていましたが、
国や宗教が違うと、
クリスマスやプレゼントにまつわる習慣や、
そもそもクリスマスという文化がないなど、さまざまな違いを感じますね!
クリスマスに食べるもの
さて、日本のクリスマス料理の定番といえば、
「ケーキ」「ローストチキン」「フライドチキン」「ローストビーフ」あたりかなと思うのですが、
みなさんのご家庭はいかがですか?
さて、私がチェコに来て、初めてのクリスマスに驚いたのは、これでした!
なんと、鯉です!
チェコでは、クリスマスイブの夕食に、鯉のフライと付け合わせにポテトサラダを食べるのが定番だそうなんです!
キリスト教の「24日は、肉を食べてはいけない」という決まりから、
海のないチェコでは、今でも鯉を食べる習慣が残っています。
クリスマス前になると、道端、スーパーやショッピングモールの外で売られているのですが、
初めて見たときは、しばし呆然としました・・・。
両手を広げたくらい、もしくはそれよりも大きな鯉が、
所狭しと深めのたらいの中で必死に泳いでいるではありませんか!!
スーパーの袋に生きたまま入れて帰る人。
切り身にしてもらって持ち帰る人。
どちらもかなり衝撃的でした!
生きたままの鯉は、調理されるその日まで、バスタブに泳がせておくのだとか。
(シャワーに入るときには、他の入れ物に移すらしい・・・)
それから、日本ではクリスマスケーキをいただきますね!
チェコでは、ケーキではなく、クリスマスクッキーと編みパン(ヴァーノチュカ)を家族で食べます。
12月に入ると、お母さんやおばあちゃんがせっせとクッキーを作っては、容器に入れ、クリスマスイブまで家族に食べられないように隠しておくそうです。
何種類も作り貯めたクッキーを家族でいただくのがチェコのクリスマスの過ごし方。
また、ヴァーノチュカというレーズンやアーモンドの入ったパンもクリスマスならでは。
ドイツでは、バターでコーティングされ、粉砂糖がたっぷりかかったシュトーレンが有名ですね。
チェコでは、形はシュトーレンのようなイメージですが、表面は編んであり、お味はシンプルなぶどうパンであることが多いです。
チェコのクリスマスは、いかがでしたか?
今では、チェコ人の80%は無宗教とも言われていますが、
やはり様々な歴史や宗教的な背景が今も残っているのを感じますよね。
他にも、クリスマスにまつわる習慣はありますが、また別の機会に書きますね♪
コメント